堺市出身の禅僧・河口慧海師(1866〜1945)が、1899年ネパールに入
国、滞在中、チベット語を学びチベット人に成り済まし、明治33年(1900)7月、決死の覚悟で単身ヒマラヤを越え、ついにチベット密入国を果たしまし
た。その旅の様子は『西蔵旅行記』に詳しく記されていますが、彼の二回の入蔵によって膨大な資料が日本にもたらされたのです。
河口慧海師は、その後大正大学教授として後進の指導に当たり、また河口コレクションの一部が大正大学に残されております。師がチベット入国を果たしてか
ら、ちょうど100年目の1999年7月、大正大学綜合佛教研究所は世界中の研究機関に先駆けてポタラ宮所蔵の文献調査を敢行、幸運にも『維摩経』のサン
スクリット写本を発見したのでした。
1902年にネパールから初めて留学生が日本に来て、100年になります。又、今年は国連の国際山岳年にも当たります。
この度、スレンドラ・サキヤ氏の「ナアマステ・コレクション」大きなタンカ&曼陀羅展を開催する事が叶いましたことは、ひとえに佛天のご加護と感謝御礼申し上げます。
ネパールにつかの間なりと身を置いてみて、西欧の文化に嫌気?絶望した諸外国の旅人のなんと多いことか……、西欧崇拝、アジア軽視に毒されていませか?、これは自戒でもあります。
私たちは、ややもすると忘れて来てしまった何かを気づかせてくれる展示、お一人でも多くの方々にご鑑賞頂きたいものとご案内申し上げます。
ギャラリー花御堂主


